タイトルを見て驚いた方いらっしゃいますか?
伊差川先生のところって、紅型工房なのに綿栽培もするの??とか(笑)
これにはちゃんと理由があるんです。
先生が研究中の浦添型(蒟蒻型)の復元をしたい!ということから
始まったのです。伊差川先生所有の『沖縄紅型』という古い裂地帳にある、
浦添型(蒟蒻型)ではないか?と思われる裂地3枚は、どれも木綿地でした。
復元に使う布地は木綿ならなんでもいいのではなく、できるだけ古い裂地に
近いものを準備したい。当時の時代背景も考慮して、日本綿にこだわり
もちろん手紡ぎで・・・。ということで、沖縄で木綿栽培をしている人を探し、
糸を紡げるを探しました。
しかし、着尺1反分の木綿を植えている人はなかなか
見つかりません。なにしろ、プランター栽培なんかではダメで、
着尺1反分というと、7~8坪の畑に木綿を植えていなくてはなりません。
つまり、畑もってないとできないんです。
その話を、たまたまうちの工房へ藍の様子を見に来てくださった
(伊差川工房の藍は上山さんから分けていただいています)
やまあい工房の上山さんが
「うちで綿植えてみようか?」と言ってくださいました!
やまあい工房のあるオオシッタイに、やんばる共同農場があり
そちらの方々のご協力もいただけるということで大変心強いです。
そして、木綿の種は日本綿でお布団や座布団を作り続け、
内閣総理大臣賞を受賞された、名古屋の丹羽ふとん店の丹羽正行さんより
ご好意で分けていただきました。それ以外にも綿に関することを
いろいろと教えていただいてます。
ちなみに琉球で木綿が栽培されたのは、
1611年に儀間真常が薩摩より木綿の種を持ち帰ったことから
始まったそうです。
沖縄では年に2回は木綿が採れるはずということですが、
台風がうろうろしているので、種を植える時期を見計らって
いるところです。
平成21年8月4日『綿花を育てる会』発足したことで、
浦添型(蒟蒻型)復元へ歩みはじめました!
これからも、随時お知らせしていきたいと思います。
2009年8月12日水曜日
2009年7月23日木曜日
藍染いい感じです
先月末から少しずつ藍染を始めていますが、
今年の藍はすごくいい色が出ています。
今回は藍を置く場所を西日のあたるところから
陰のある涼しい場所へ移動しました。
6月16日に藍を準備し始めて毎日、
水温を計っていましたが、
気温は29度あるのに
水温は22度までしか上がらず、
藍染の適温24度~27度までは
いまひとつ・・・。
「新しくおいた場所が涼しいから??」
気温と水温の差に
「すごい、こんなことってあるんだね~」
なんて言いながら、3週間が経ち・・・。
いい加減、水温が上がらないのはおかしい
のでは??と、
新しい温度計を購入したところ、
水温27度!!わぁ~お!
今まで使っていた温度計が壊れてたことに
やっと気づいた工房スタッフでした。
そんなこんなんしながら、
藍染が始まりました。
藍に2回つけると、墨でとった隈取りが
目立たないくらい濃い色がでました。
それを踏まえて、麻の生地に型置きし、
墨で隈をとり、1回だけ藍につけて
仕上げたものの写真を載せてみました。
表は白地上がりです。
防染糊が多く使われている型の藍染は
結構難しいです。
(藍につけることによって、防染糊が落ちてしまったり
糊と生地とが打ち合いしてしまったり・・・)
でも、1回でこれだけ色が出てくれればやり易いです。
ここまで、いい調子できているので、
まだまだ藍染にはまりそうです。
2009年7月7日火曜日
染織研究会にて発表決定!
先月25日に金武町教育委員会へ調査報告しました、
金武町屋嘉区の民俗文化財である御冠船踊衣裳について、
伊差川洋子先生が沖縄染織研究会で発表することが決まりました。
日時:2009年7月17日(金)PM7:00~PM9:00
場所:沖縄県立芸術大学付属研究所2F AV講義室
(第3キャンパス内)
会費:年会費を納めている会員以外は500円
金武町屋嘉の御冠船踊衣裳の調査報告
金武町屋嘉に於いて、近年まで村芝居の衣裳として
着装されていた紅型踊衣裳及び、織物踊衣裳5点を調査した。
特に、資料番号No5の「金箔入紅型衣裳」は現存資料として
大変貴重だと思われます。
今回はそのうちの2点について報告をいたします。
1.資料番号No5
【 木綿白地霞枝垂桜菖蒲鳥文様金箔入単振袖紅型踊衣裳 】
2.資料番号No2
【 青色地平織羓子広袖袷踊衣裳(裏)赤地羓子 】
染織研究会は、勉強したい方ならどなたでも参加OKということです。
(年会費2000円 or 1回の講義で500円のどちらか選択です)
年会費を支払っておくと、次回のお知らせなどが届きます。
沖縄の染織を勉強されている方、したい方はぜひ、ご参加下さい。
金武町屋嘉区の民俗文化財である御冠船踊衣裳について、
伊差川洋子先生が沖縄染織研究会で発表することが決まりました。
日時:2009年7月17日(金)PM7:00~PM9:00
場所:沖縄県立芸術大学付属研究所2F AV講義室
(第3キャンパス内)
会費:年会費を納めている会員以外は500円
金武町屋嘉の御冠船踊衣裳の調査報告
金武町屋嘉に於いて、近年まで村芝居の衣裳として
着装されていた紅型踊衣裳及び、織物踊衣裳5点を調査した。
特に、資料番号No5の「金箔入紅型衣裳」は現存資料として
大変貴重だと思われます。
今回はそのうちの2点について報告をいたします。
1.資料番号No5
【 木綿白地霞枝垂桜菖蒲鳥文様金箔入単振袖紅型踊衣裳 】
2.資料番号No2
【 青色地平織羓子広袖袷踊衣裳(裏)赤地羓子 】
染織研究会は、勉強したい方ならどなたでも参加OKということです。
(年会費2000円 or 1回の講義で500円のどちらか選択です)
年会費を支払っておくと、次回のお知らせなどが届きます。
沖縄の染織を勉強されている方、したい方はぜひ、ご参加下さい。
2009年7月4日土曜日
今日の出来事
今日は午前中に工房見学の方が2人いらっしゃいました。
お二人とも本土の方でしたが、なんでも三味線を習っているそうで、
試験があって来沖されたそうです。
うちの工房へ見学希望したのは知人に紹介されたそうです。
「伊差川先生は研究熱心だときいてます」と言われたので
少し驚きました。研究していることを知らない方が
まだまだたくさんいらっしゃるのに、よくご存知で!
という感じでした。
なんでも三味線を通して、踊りや着物などに興味を
もったそうで。
三味線の師匠が着ていた着物が紅型で、
そこで初めて本物を目にしたそうです。
とてもお若い二人でしたが、
「普段、見ている紅型はプリントばかりです」
と、ギャラリーにある紅型に目を輝かせていました。
来沖してまだ2日だそうですが、本土との太陽の光の違い
など、沖縄独特の風土を感じているようでした。
もっとゆっくりお話できるとよかったのですが。
(それでも1時間半は説明しながらゆんたくしちゃいましたけど・・・)
ぜひ、また遊びにきていただきたいです。
今日は、先生も含め工房でお外でランチの予定がありまして、
いそいそと糸満市にある pasta Rich's まで出かけてきました。
住宅街にありますが、こだわりのある内装でおしゃれな音楽が流れる
いい雰囲気なイタリアンのお店でした!
パスタも美味しかったし、なにより手作りのフォカッチャが最高でした。
それにバナナのジェラードも好評でした。
ここならお友達とドライブしながらランチでもいいな~と
新規開拓に嬉しくなりました。
ぜひディナーも行ってみたいと思います。
http://richs.web.fc2.com (pasta Rich'sのホームページです)
お二人とも本土の方でしたが、なんでも三味線を習っているそうで、
試験があって来沖されたそうです。
うちの工房へ見学希望したのは知人に紹介されたそうです。
「伊差川先生は研究熱心だときいてます」と言われたので
少し驚きました。研究していることを知らない方が
まだまだたくさんいらっしゃるのに、よくご存知で!
という感じでした。
なんでも三味線を通して、踊りや着物などに興味を
もったそうで。
三味線の師匠が着ていた着物が紅型で、
そこで初めて本物を目にしたそうです。
とてもお若い二人でしたが、
「普段、見ている紅型はプリントばかりです」
と、ギャラリーにある紅型に目を輝かせていました。
来沖してまだ2日だそうですが、本土との太陽の光の違い
など、沖縄独特の風土を感じているようでした。
もっとゆっくりお話できるとよかったのですが。
(それでも1時間半は説明しながらゆんたくしちゃいましたけど・・・)
ぜひ、また遊びにきていただきたいです。
今日は、先生も含め工房でお外でランチの予定がありまして、
いそいそと糸満市にある pasta Rich's まで出かけてきました。
住宅街にありますが、こだわりのある内装でおしゃれな音楽が流れる
いい雰囲気なイタリアンのお店でした!
パスタも美味しかったし、なにより手作りのフォカッチャが最高でした。
それにバナナのジェラードも好評でした。
ここならお友達とドライブしながらランチでもいいな~と
新規開拓に嬉しくなりました。
ぜひディナーも行ってみたいと思います。
http://richs.web.fc2.com (pasta Rich'sのホームページです)
2009年6月25日木曜日
屋嘉の御冠船踊衣裳を調査・報告
昨日、 金武町屋嘉区公民館まで行ってきました。
何をしに行ったかと言うと・・・
金武町屋嘉区の民俗文化財に指定されているものの中に、
金武町屋嘉区の民俗文化財に指定されているものの中に、
「金箔入り紅型」があるということをきっかけに、
(財)国立劇場おきなわや金武町教育委員会の方々の
ご協力を得て、それらを調査することができました。
金にはどんな接着剤が使われているのか?
どんな生地に染められているのか。
この紅型にどんな技法が入っているのか。などなど・・。
その調査結果の報告をするためです。
気づくと報告書をまとめるのに、
何ヶ月間もの時間を費やしていました。
昨日は、金武町教育委員会の仲田課長、文化財係の仲間主任や金城さん、
昨日は、金武町教育委員会の仲田課長、文化財係の仲間主任や金城さん、
金武町文化財保護審議会会長の池原さん、屋嘉区の大城区長に
加えて、(財)国立劇場おきなわ調査養成課の大城課長、他1名計7名のみなさんへ、
ご報告させていただきました。
細かく解説しながらすると結構時間がかかるので、
伊差川先生は大切な要点をお話したつもりですが、
それでも2時間かかってしまいました。
屋嘉の御冠船踊衣裳は調査すればするほど、いろいろな発見があり、
とてもとても魅力的で貴重な資料です。
こんな機会に巡り会うことができてとても勉強になりました。
7月17日(金)沖縄染織研究会で、
「屋嘉の御冠船踊衣裳の調査報告」を
一部発表する予定になっています。
詳細は決まり次第、このブログにて連絡したいと思います。
2009年6月17日水曜日
今年も藍染します
昨日はすごい雷雨でした。
工房の近くでも地すべりがおきたりと、ひやひやモンでした。
それでも昨日、藍をたてる準備をしました。
4月にやまあい工房の上山さんから分けてもらった泥藍を
ざるでこし(石などの不純物を取り除くためですが、ほとんどありませんでした)、
大きなポリバケツに移しました。
素手で作業したので、手が荒れてしまいました。
強アルカリです。
伊差川洋子染色工房では、常に藍をたてているわけではありません。
なぜなら、藍は生き物です。生き物を育てるのには、世話役が必要となりますが、
うちの工房には先生を含め常時4人しかいません。
藍に一人つきっきりになると、他の作業に支障をきたしてしまいます。
そんなに大変なの?と思われるかもしれませんが、
温度管理をしながら(上山さんのところとは条件が違うので、すごく難しいです)
藍の調子を見て、泡盛や水あめを与えていかなければなりません。
なので、藍染をするときは藍染の期間を設けて、
何反かまとめてすることになります。
又、毎年必ず藍染をするわけでもありません。
藍染がメインというわけではないので・・・。
今年の藍染は、再来週頃から始まる予定です。
話は変りますが、
リニューアルしたホームページをご覧になられた方々より
作品紹介のとこで作品がスライドするのがスゴイ!というお声を
頂戴しました。ありがとうございます。
まだご覧になられていない方はこちらへどうぞ
http://www.bincraft.com
工房の近くでも地すべりがおきたりと、ひやひやモンでした。
それでも昨日、藍をたてる準備をしました。
4月にやまあい工房の上山さんから分けてもらった泥藍を
ざるでこし(石などの不純物を取り除くためですが、ほとんどありませんでした)、
大きなポリバケツに移しました。
素手で作業したので、手が荒れてしまいました。
強アルカリです。
伊差川洋子染色工房では、常に藍をたてているわけではありません。
なぜなら、藍は生き物です。生き物を育てるのには、世話役が必要となりますが、
うちの工房には先生を含め常時4人しかいません。
藍に一人つきっきりになると、他の作業に支障をきたしてしまいます。
そんなに大変なの?と思われるかもしれませんが、
温度管理をしながら(上山さんのところとは条件が違うので、すごく難しいです)
藍の調子を見て、泡盛や水あめを与えていかなければなりません。
なので、藍染をするときは藍染の期間を設けて、
何反かまとめてすることになります。
又、毎年必ず藍染をするわけでもありません。
藍染がメインというわけではないので・・・。
今年の藍染は、再来週頃から始まる予定です。
話は変りますが、
リニューアルしたホームページをご覧になられた方々より
作品紹介のとこで作品がスライドするのがスゴイ!というお声を
頂戴しました。ありがとうございます。
まだご覧になられていない方はこちらへどうぞ
http://www.bincraft.com
2009年6月1日月曜日
かりゆしウェアの日
今日6月1日は「かりゆしウェアの日」だそうです。
沖縄県衣類縫製品工業組合の皆さんが、
古くなったかりゆしウェア3枚(沖縄産。詳しく言えば沖縄県内で縫製されたもの)と
新しいかりゆしウェア1枚とを交換してくれるというイベントを
県庁前広場でされていました。
私も工房のみんなと情報収集しながら行ってきました。
事務局長の伊良波さんにいろいろとお話を伺うことができました。
この回収したかりゆしウェアは、発展途上国へ寄付されるそうです。
作って出すばかりじゃなく、着古したかりゆしウェアをどうリサウイクルできるか、
エコの問題まで考えていかなければ・・・。というお話に、どんな業種でも地球に優しい生産や
使い方まで考えていくことは大きな課題だと、しみじみ感じました。
モノを大切にしよう・・・。
うちの工房でも、近いうちにかりゆしウェア染めようかな~と検討中です。
もちろん、デザインから型彫りから、染まで全てを工房でするので、お時間かかりますが。
http://www.bincraft.com
沖縄県衣類縫製品工業組合の皆さんが、
古くなったかりゆしウェア3枚(沖縄産。詳しく言えば沖縄県内で縫製されたもの)と
新しいかりゆしウェア1枚とを交換してくれるというイベントを
県庁前広場でされていました。
私も工房のみんなと情報収集しながら行ってきました。
事務局長の伊良波さんにいろいろとお話を伺うことができました。
この回収したかりゆしウェアは、発展途上国へ寄付されるそうです。
作って出すばかりじゃなく、着古したかりゆしウェアをどうリサウイクルできるか、
エコの問題まで考えていかなければ・・・。というお話に、どんな業種でも地球に優しい生産や
使い方まで考えていくことは大きな課題だと、しみじみ感じました。
モノを大切にしよう・・・。
うちの工房でも、近いうちにかりゆしウェア染めようかな~と検討中です。
もちろん、デザインから型彫りから、染まで全てを工房でするので、お時間かかりますが。
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