2009年8月12日水曜日

『綿花を育てる会』発足!

タイトルを見て驚いた方いらっしゃいますか?
伊差川先生のところって、紅型工房なのに綿栽培もするの??とか(笑)
これにはちゃんと理由があるんです。

先生が研究中の浦添型(蒟蒻型)の復元をしたい!ということから
始まったのです。伊差川先生所有の『沖縄紅型』という古い裂地帳にある、
浦添型(蒟蒻型)ではないか?と思われる裂地3枚は、どれも木綿地でした。
復元に使う布地は木綿ならなんでもいいのではなく、できるだけ古い裂地に
近いものを準備したい。当時の時代背景も考慮して、日本綿にこだわり
もちろん手紡ぎで・・・。ということで、沖縄で木綿栽培をしている人を探し、
糸を紡げるを探しました。
しかし、着尺1反分の木綿を植えている人はなかなか
見つかりません。なにしろ、プランター栽培なんかではダメで、
着尺1反分というと、7~8坪の畑に木綿を植えていなくてはなりません。
つまり、畑もってないとできないんです。
その話を、たまたまうちの工房へ藍の様子を見に来てくださった
(伊差川工房の藍は上山さんから分けていただいています)
やまあい工房の上山さんが
「うちで綿植えてみようか?」と言ってくださいました!
やまあい工房のあるオオシッタイに、やんばる共同農場があり
そちらの方々のご協力もいただけるということで大変心強いです。

そして、木綿の種は日本綿でお布団や座布団を作り続け、
内閣総理大臣賞を受賞された、名古屋の丹羽ふとん店の丹羽正行さんより
ご好意で分けていただきました。それ以外にも綿に関することを
いろいろと教えていただいてます。

ちなみに琉球で木綿が栽培されたのは、
1611年に儀間真常が薩摩より木綿の種を持ち帰ったことから
始まったそうです。

沖縄では年に2回は木綿が採れるはずということですが、
台風がうろうろしているので、種を植える時期を見計らって
いるところです。

平成21年8月4日『綿花を育てる会』発足したことで、
浦添型(蒟蒻型)復元へ歩みはじめました!
これからも、随時お知らせしていきたいと思います。

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