2012年2月29日水曜日

デザインについて

今日はすっきりと晴れてとてもいい天気です。
4年に1回の2月29日。
素朴な疑問ですが、2月29日生まれの方はいつ誕生日を祝うのでしょうか・・・。
28日?3月1日?

今日は、紅型だけに限らないデザインの問題について、驚いたことが
あったので投稿しました。

先日、某ネットショッピングの紅型帯に貼られていた、びんがたと
書かれた証紙に、先生の代表的なデザインの一つである芭蕉の柄が
印刷されているではないですか!!
1993年の第5回個展で発表した、どこからどう見ても先生の作品です。
雑誌等にも掲載されていますから、きっとそこからコピーしたの
かと考えますが、放置しておくわけにはいかないので、その証紙に
書かれてある京都の業者さんへ連絡し、先生の作品であることを
お話しして外していただきました。
その業者さんの言い分では、
先生の作品であることは「知らなかった」ということです。

一業者で作成したびんがた証紙に、全く無関係な紅型作家の作品を
登用するということに悪気があったかなかったかは
分かりませんが、怖いなと思いました。

作品を制作する際に、デザインはとても重要なものになります。
例えば、何人かで同じモチーフをデッサンしたとしても、
デッサンしたものをそのまま使うのではなくデザイン化されるため、
個性が加わり出来上がりは十人十色です。
特に着物や帯の第一印象は、デザインで決まるように思います。
創作に力を入れている先生は、デザインには心血を注いでいます。
なので、あの証紙を見たときはすぐに、先生のデザインであることに気づきました。
最近では、創作柄を古典柄と勘違いし、模写して制作し
商品として出してしまうということもあるようです。
紅型を勉強されている方なら、古典柄かどうかは
ある程度の見分けがつくと思うのですが・・・。
紅型を制作しているけど紅型をよく知らないということなんでしょうね。
そもそも、それが本当に紅型かどうか・・・。
「紅型」という名前だけが一人歩きしている状態なんでしょうか。
「型絵染」にも「紅型」と表記されていたりしますからね・・・。
頭の痛い問題です。

今回はデザインが勝手に使われるなんて本当にあるんだ。と驚かされました。
まさか~って言いたいとこですが、残念ながらこれが現実なんです。

みんな気を付けないといけませんね。