2012年4月12日木曜日

紅型展のお知らせです!

やっと暖かくなってきました。
今日の最高気温は24度で、今朝は心地よい風が吹いています。
例年に比べると涼しいのではないかと思います。
この時期、沖縄では先祖を供養する「清明祭(シーミー)」という行事が行われます。
お墓の掃除をして、重箱に食べ物を詰めておもちや果物を準備し、線香をあげて先祖へお供えします。
この時、男性陣はお墓にテントを立て、女性陣は台所でくわっちぃ(食べ物)を作るという仕事が毎年行われます。
先祖供養の一つではありますが、お墓でピクニックする感じで結構楽しいです。
お墓でピクニックと言っても本土の方からは、なかなか想像しにくいかもしれませんね。
沖縄のお墓は本土のお墓と違って敷地も大きいんです。なんせ清明祭にはみんなが座れる広さ必要ですから。
私も両親から聞いて驚いたのは、お墓を建てるために土地を買い、墓を建てて1000万するといいます。
うちのお墓は本島南部の具志頭というところにありますが、それでも1000万!!
すごいですよね・・・。でも、私は沖縄の先祖崇拝は大好きです。
いつでも故人を思い出し、その人の好物も忘れずを作りお供えする。その行為が先祖がそこに一緒にいる感じがしていいんです。

前おきが長くなりました。
さて、今月24日より沖縄県立博物館美術館にて紅型の催事がありますのでお知らせ致します。





沖縄復帰40周年記念 
「紅型 琉球王朝のいろとかたち」です。

廃藩置県後、多くの収集家や研究者たちによってコレクションされてきた紅型約100点が一堂に展示されます。
沖縄で古い紅型が、こんなにたくさん展示される機会は中国の北京故宮博物院所蔵の展示以来ではないでしょうか。
しかも献上品ではなく、この琉球で着用されていた紅型となれば見逃すことはできません。
会期は4月24日(火)~ 5月6日(日)です。会期中に2回展示替えをするそうです。

また、「紅型からのメッセージを解く」と題してシンポジウムがあります。
日 時:5月19日(土)13時~16時30分(開場12時30分)
会 場:3階講堂
参加費:無料(当日先着200名)

基調講演に長崎巌先生(共立女子大学教授)の「紅型と日本の染織」があります。
長崎先生のお話は本土で能装束や小袖の公演を聞いたことがありますが、とても楽しい先生です。
その長崎先生が紅型の事を交えてお話されるそうでとても楽しみです。
パネルディスカッションも行われますが、伊差川先生も参加します。
先生は紅型の祖形である浦添型の復元から見えてきたことをお話をされる予定です。
他にも県立芸術大学准教授の名護朝和先生や県立芸術大学付属研究所で、鎌倉芳太郎資料集の刊行に携わった平田美奈子さんも参加されます。
いろんなお話が伺えることを期待してます!

詳細は沖縄県立博物館美術館へお問い合わせ下さい。