2013年11月13日水曜日

第8回 紅型市場展


 
 日時 : 平成25年12月3日(火)~9日(月)
     AM10:00 ~ PM6:00
      (6時以降になる方はご連絡下さい)
 
 場所 : びんくらふとギャラリー
 
 
紅型を “はおる・むすぶ・かける” をテーマに
気軽に楽しんでいただきたいとわけあり作品も含め
市場展価格(40%~60%off)でご案内申し上げます。
 
今回は、従来のお太鼓をつくる着付け以外にも
半巾帯として使う簡単な着付けも提案いたします。
本来の沖縄のきものの着方を見直してみませんか。
 
紅型(袖なし)羽織や紅型羽織飾りも制作してみました。
きものをより楽しむアイテムとしていかがでしょうか。
 
※この期間に限り、通常作品も20%offでご提供いたします
 
 
 
 
 

2013年10月22日火曜日

第68回 新匠工芸会展 のお知らせ

 
毎週のように時期外れの台風が到来しております。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
 
 
 
 
先生が会員として参加する新匠工芸会展が東京・京都にて
開催されます。
 
今回先生は浦添型の作品を2点出品しております。
お時間ありましたら、ぜひご覧になってください。
 
【東京展】
 
会期/2013年10月24日(木)→10月28日(月)
     午前9時30分~午後5時30分

会場/東京都美術館1階 第4展示室
     TEL 03-3823-6921(代) 

【京都展】
 
会期/2013年11月6日(水)→11月10日(日)
     午前9時~午後5時 (入場は午後4時30分まで)

会場/京都市美術館 別館
       TEL 075-771-4107(代)  

「紅型のはなし」講演しました


去る10月20日(土)に、南風原文化センターで開催されていた

第66回 南風原文化センター企画 
明治・大正・昭和のカタチキ・藍型展
~當銘正幸コレクション(1)と文化センター収蔵品から~

にて、先生による「紅型のはなし」の講演がありました。


10月5日の予定が台風で延期になり、講演日が変更になったにも関わらず、たくさんの方にご来場いただきました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

            
            講演会の様子


今回展示されている藍型は那覇型で瀬名波紅型のものが多くあり、
講演の中では瀬名波良持さんが戦前戦後の庶民の着物にカタチキ(形付)して活躍していたことや、民芸の芹沢銈介や岡村吉右衛門が瀬名波に足しげく通い、紅型を習っていたことなどが話されました。
写真の中のスクリーンに映っているのは、瀬名波良持さんです。(小さくて見えないですかね・・・。)
民芸館で見かける、大きな風呂敷に筒引きしている後ろ姿は、瀬名波良持さんです。
当時の民芸に貢献したことが伺えます。
浦添型以外の話は久しぶりでしたが、今後、那覇型・泊型についても調べなければいけないことが山ほどありそうです。。。

2013年9月30日月曜日

伊差川洋子の世界展


伊差川洋子染色工房で制作された紅型振袖が、沖縄を出て東京で展示されることになりました。
普段はなかなかお見せできない紅型のお振袖が多数お披露目されます。お時間のある方は、ぜひご来場下さい。

日時 : 2013年10月9日(水)~15日(火) 11時~18時
場所 : シルクラブ(東京都中野区沼袋2-30-4) 
電話 : 03-3389-4301

年々、成人式にお振袖を準備されるご家庭が減ってきているように思われます。そのせいか、お振袖を染めている紅型工房は、ほとんどありません。
それでも私たちはお振袖を染めます。
その理由は、先生の書かれた文章の中にあります。


日本の伝統の技を守るためには・・・
                                 伊差川洋子
 

 ハレの日を間近にした娘たちを美しく装わせたいという親の気持ちに娘たちは、「振袖より、クルマかパソコンのほうがいい!」「きものは、めんどくさあいし、無駄!」とケンもほろろの返事が一般的になっています。
 確かに、窮屈で何回着るかわからない「振袖」におカネをかけることは「無駄」なことかもしれません。
 戦後、女たちは長い髪を切り、いとも簡単に日本古来からの「きもの」を脱ぎ捨てて自由になりました。家のなかからは、「畳」の生活が少なくなり、イタメシやフランス料理を好んで食べるようになりました。
 街中では、若者が茶髪やブルー、グリーンのコンタクトをはめ、まるで外人のようにパフォーマンスに興じています。
 合理主義という名のもとで、私たちの祖先が、何百年という「歴史」をかけ「培ってきた日本の文化」のひとつ一つが今、怪しい状況になっています。
 日本の伝統文化を真摯に支えてきた「職人」が今、瀕死の状況となっています。「きもの」を着る女性が少なくなった現在、和紙を漉き、渋を塗るといった技の継承に、長く後世に残っていってほしい「型紙職人」や「型彫師」が喘いでいるのです。
 かつて祖母や母が、仕立て上がりの、きものの衿を柱にこすりつけ、「娘が健康で成長しますように・・・」と願ったのは、もう遠い昔の話でだけとなるのでしょうか。
 着かけたきものが、風通しのため鴨居に何枚もかけられた風景は、もう見ることがないのでしょうか。祖母から母へ、そして娘から孫へ「一枚のきもの」から家の歴史や文化を語り、伝えていきたいものです。
 こうした不安定な時代にあっても、美しいもの、よいものをつくりたいと頑張っている若者も大勢います。
 そんな「作り手」たちだけではなく、「使い手」たちも一緒に「日本の文化」を守っていこうとする気概を持ってもらえたら、とただただ願うのです。
                                       「The Neighbor (1999年5月)」



2013年7月16日火曜日

沖縄染織の旅??

暑中お見舞い申し上げます。
毎日暑い日が続いていますが皆さまお変わりございませんでしょうか。
私たちはタオルを首に巻き汗を拭きながら元気に頑張っております。

さて、昨日は中国からのお客様を連れて、朝早くから北部へ行ってきました。
向かった先は、名護市原河にある琉球藍染めの「やまあい工房」と、
大宜味村喜如嘉にある「芭蕉布織物工房」です。

やまあい工房は、農業をしているご主人が藍葉を育てて、奥様が藍玉(泥藍)を作り染色まで行っています。研究熱心なだけあって、上山さんの藍や藍染はとても評判いいですよ。
農業を知らない私たちが、浦添型復元で木綿を植えたいと言ったときに、一番に協力をかって出て下さったのも上山さんなんです。

藍甕を見せていただきました(微妙なショットです・・・) ↑↑


そして喜如嘉の芭蕉布工房では、芭蕉布ができるまでの話を聞きながら、いろいろと見せていただきました。そして、人間国宝の平良敏子先生にもお会いすることができました。
92歳でありながらお元気で、朝7時頃から夕方5時頃までしっかり仕事をされているというから、本当にびっくりです!お嫁さんの美恵子さんが、「危ないから自転車乗るのは禁止したわよ。」なんて話していたのにも、普通のおばあちゃんにはない元気なパワーを感じました。

着物1反作るのに約200本の芭蕉が必要だそうです。
気が遠くなりそう~。広大な芭蕉の畑です↑

今回2か所の工房を訪ねて、糸も染料も自然の植物から作り出すということが、人間が自然と共存していくために本来あるべき染織なんだと改めて感じました。

2013年5月27日月曜日

展示会のお知らせ

久しぶりのブログです。
1日1日過ぎるのが早くて・・・。

梅雨の中休みでしょうか。
今日は久しぶりにすっきりと晴れ渡っています。
工房&ギャラリーから見える景色です。
やっぱり青空はいいですよね~。




6月12日から阪急うめだギャラリーで合同の展示会があります。
その作品作りでバタバタしていましたが、現在は最終段階の縫製に入っています。
薄いシルクのストールを染めましたが、本当に薄手なので手縫縫製しかできないということで、
やれる人を探し・・・やっとお願いしました。
今回は陣羽織(袖なしの羽織)や藍染の反巾帯など、気軽に使っていただけそうなものを準備しています。
 
チラシが届きましたので、アップします↓↓


2013年1月31日木曜日

今年も宜しくお願いします!

大変ご無沙汰しております。。。
年末から年明け、先週までブログも更新できないほど忙しい日々を過ごしておりました。
やっと一段落です。
先生は正月も返上して仕事をしていたので、さすがに疲労がたまってきているご様子で、
「疲れた~」を連呼してます。
振り返ると・・・

昨年11月の紅型市場展in宮古では、初めての出張市場展ではありましたが、たくさんの方々にご来場いただき、楽しい時間を過ごすことができました。新しい出会いがあったことが何より嬉しいことでした。先生は最後までいることができす、催事期間中に京都、愛知と出張に飛び回っていました。宮古展の会場を任された私(仲本)と工房の大城さんは、皆さんの協力のもとでどうにか任務を終えることができました。

そして12月はびんくらふとギャラリーで紅型市場展を開催しました。
その頃、先生は今年3月に東京国立劇場と国立劇場おきなわで公演される新作組踊「聞得大君誕生」に出演される坂東玉三郎さんの衣裳の図案に追われていました。



玉三郎さんはこの公演で3枚の衣裳を着るそうですが、その中の1枚。(上の写真の着物ではありません)クライマックスで着る衣裳の制作をすることになったんです。多分その衣裳を初めて見られる方は、あれ?って思うかもしれませんが、ちゃんと文献に沿って制作したものです。沖縄にこんな衣裳あったの?と思うような衣裳です。ぜひ公演をお楽しみに。
おきなわ公演のチケットはすでに完売しておりますが、東京公演の販売は2月です。
私たちは工房の皆で並んでゲットしました!!

そして、12月後半にはその公演の第一部で女踊をされる方の衣裳と、別の踊り衣裳等々の制作に追われ気づけば1月が今日で終わります。
今年も残り11か月!
皆さんのご協力のもと、浦添型研究も順調に進んでおります。
ブログもできるだけ更新する努力をしますので、今年も宜しくお願いいたします。