2009年6月25日木曜日

屋嘉の御冠船踊衣裳を調査・報告



昨日、 金武町屋嘉区公民館まで行ってきました。
何をしに行ったかと言うと・・・

金武町屋嘉区の民俗文化財に指定されているものの中に、
「金箔入り紅型」があるということをきっかけに、
(財)国立劇場おきなわや金武町教育委員会の方々の
ご協力を得て、それらを調査することができました。

金にはどんな接着剤が使われているのか?
どんな生地に染められているのか。
この紅型にどんな技法が入っているのか。などなど・・。
その調査結果の報告をするためです。

気づくと報告書をまとめるのに、
何ヶ月間もの時間を費やしていました。

昨日は、金武町教育委員会の仲田課長、文化財係の仲間主任や金城さん、
金武町文化財保護審議会会長の池原さん、屋嘉区の大城区長に
加えて、(財)国立劇場おきなわ調査養成課の大城課長、他1名計7名のみなさんへ、
ご報告させていただきました。

細かく解説しながらすると結構時間がかかるので、
伊差川先生は大切な要点をお話したつもりですが、
それでも2時間かかってしまいました。
屋嘉の御冠船踊衣裳は調査すればするほど、いろいろな発見があり、
とてもとても魅力的で貴重な資料です。
こんな機会に巡り会うことができてとても勉強になりました。

7月17日(金)沖縄染織研究会で、
「屋嘉の御冠船踊衣裳の調査報告」を
一部発表する予定になっています。
詳細は決まり次第、このブログにて連絡したいと思います。

2009年6月17日水曜日

今年も藍染します

昨日はすごい雷雨でした。
工房の近くでも地すべりがおきたりと、ひやひやモンでした。

それでも昨日、藍をたてる準備をしました。
4月にやまあい工房の上山さんから分けてもらった泥藍を
ざるでこし(石などの不純物を取り除くためですが、ほとんどありませんでした)、
大きなポリバケツに移しました。
素手で作業したので、手が荒れてしまいました。
強アルカリです。

伊差川洋子染色工房では、常に藍をたてているわけではありません。
なぜなら、藍は生き物です。生き物を育てるのには、世話役が必要となりますが、
うちの工房には先生を含め常時4人しかいません。
藍に一人つきっきりになると、他の作業に支障をきたしてしまいます。
そんなに大変なの?と思われるかもしれませんが、
温度管理をしながら(上山さんのところとは条件が違うので、すごく難しいです)
藍の調子を見て、泡盛や水あめを与えていかなければなりません。
なので、藍染をするときは藍染の期間を設けて、
何反かまとめてすることになります。

又、毎年必ず藍染をするわけでもありません。
藍染がメインというわけではないので・・・。

今年の藍染は、再来週頃から始まる予定です。

話は変りますが、
リニューアルしたホームページをご覧になられた方々より
作品紹介のとこで作品がスライドするのがスゴイ!というお声を
頂戴しました。ありがとうございます。
まだご覧になられていない方はこちらへどうぞ
http://www.bincraft.com



2009年6月1日月曜日

かりゆしウェアの日

今日6月1日は「かりゆしウェアの日」だそうです。
沖縄県衣類縫製品工業組合の皆さんが、
古くなったかりゆしウェア3枚(沖縄産。詳しく言えば沖縄県内で縫製されたもの)と
新しいかりゆしウェア1枚とを交換してくれるというイベントを
県庁前広場でされていました。
私も工房のみんなと情報収集しながら行ってきました。
事務局長の伊良波さんにいろいろとお話を伺うことができました。
この回収したかりゆしウェアは、発展途上国へ寄付されるそうです。
作って出すばかりじゃなく、着古したかりゆしウェアをどうリサウイクルできるか、
エコの問題まで考えていかなければ・・・。というお話に、どんな業種でも地球に優しい生産や
使い方まで考えていくことは大きな課題だと、しみじみ感じました。

モノを大切にしよう・・・。

うちの工房でも、近いうちにかりゆしウェア染めようかな~と検討中です。
もちろん、デザインから型彫りから、染まで全てを工房でするので、お時間かかりますが。
http://www.bincraft.com