2013年7月16日火曜日

沖縄染織の旅??

暑中お見舞い申し上げます。
毎日暑い日が続いていますが皆さまお変わりございませんでしょうか。
私たちはタオルを首に巻き汗を拭きながら元気に頑張っております。

さて、昨日は中国からのお客様を連れて、朝早くから北部へ行ってきました。
向かった先は、名護市原河にある琉球藍染めの「やまあい工房」と、
大宜味村喜如嘉にある「芭蕉布織物工房」です。

やまあい工房は、農業をしているご主人が藍葉を育てて、奥様が藍玉(泥藍)を作り染色まで行っています。研究熱心なだけあって、上山さんの藍や藍染はとても評判いいですよ。
農業を知らない私たちが、浦添型復元で木綿を植えたいと言ったときに、一番に協力をかって出て下さったのも上山さんなんです。

藍甕を見せていただきました(微妙なショットです・・・) ↑↑


そして喜如嘉の芭蕉布工房では、芭蕉布ができるまでの話を聞きながら、いろいろと見せていただきました。そして、人間国宝の平良敏子先生にもお会いすることができました。
92歳でありながらお元気で、朝7時頃から夕方5時頃までしっかり仕事をされているというから、本当にびっくりです!お嫁さんの美恵子さんが、「危ないから自転車乗るのは禁止したわよ。」なんて話していたのにも、普通のおばあちゃんにはない元気なパワーを感じました。

着物1反作るのに約200本の芭蕉が必要だそうです。
気が遠くなりそう~。広大な芭蕉の畑です↑

今回2か所の工房を訪ねて、糸も染料も自然の植物から作り出すということが、人間が自然と共存していくために本来あるべき染織なんだと改めて感じました。