2015年6月16日火曜日

びんくらふとぎゃらりー30周年を迎えて 

 
 
 伊集の花が咲き誇る頃30 年前。 国際通りの一角に企画ギャラリーとして「びんくらふとギャラリー」は誕生致しました。
 
 皆さまに暖かく支えられて、今日を迎えられたことを心より感謝申し上げます。
 
 振り返るに「沖縄産業デザイン振興会」や「工芸振興センター」の理事を務めながら、「京都クラフト会議」に参画していた私の父、伊差川新の工芸に対する情熱と熱い想いを肌に感じ、父と共に全国のクラフトマンの仕事を紹介する空間として「びんくらふとギャラリー」は開設いたしました。
 
  「作り手から使い手へのメッセージ」をコンセプトに国際通りの10年間は、90回余の企画展を紹介してきました。展示内容は染織品を中心に木工、紙、彫金、ガラス、鉄器など、また、帽子のデザイン、布のアクセサリー、漆のアクセサリーなどは、多くの人達に楽しんで頂きました。  県外のクラフトマンとの文化交流は、作り手も使い手にも有意義なものでした。 
 新しい時代に向け、使い手の「喜び」「美しい」デザインを発信すべく努力をしてまいりました。
 
 1989年には「九州クラフトデザイン展」の受賞作品を展示、九州山口のクラフトマンの動向は、沖縄の工芸家に大きな刺激となり、ひとつのウェーブとなりました。また、同年、昭和初期に生駒弘(漆・紅房)と県外の美術家、デザイナーによる「モダンクラフト運動」に思想を求め、「沖縄工芸デザイン展」の公募作品を募り、一時代のエポックを迎えたものと思います。
 
 現在は、国際通りから豊見城の漫湖の見渡せる染色工房に拠点を移し、伊差川洋子の作品を中心に染織工芸文化の発信に微力ながら貢献したいと願っております。
 尚、別ページにて伊差川新の紹介をしますので、ご覧ください。
 
                平成27年6月 伊差川洋子
 
 
びんくらふとギャラリー ( 国際通り時代 ) 企画展の様子

 

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