2010年4月13日火曜日

鯨岡阿美子の愛した きもの展


先日4月9日(金)~ 11日(日)まで那覇市の琉球料理 美栄(古波蔵家)
にて開催されました
『鯨岡阿美子の愛した きもの展』は大変盛会に終えることができました。
阿美子氏が実際愛用されていたきものや帯、羽織が実際に着られている
お写真と共に60点余り展示されました。
なんとも言えない大胆なきものから、モダンなきものが帯とあわせて観ても
本当にステキ!!でした。


全く時代を感じさせないきものを自分の着方でゆったりと着て、
そして観る人をもこんなに楽しくさせてくれる阿美子氏は
お亡くなりになって20年以上経つ現在でもみんなの憧れだと感じました。
ほとんどが昭和のきものではありますが、
最近ではお目にかかれないような貴重なきものもありました。
中には、中国清朝に織られたと思われる繻珍裂、
琉球では御蟒緞(ウマントン)と呼ばれる国王の大礼服がありました。
五爪の大龍が大空を自由奔放に翔けている姿を
絵画風に浮織りした金襴緞子の豪華絢爛な裂地です。
沖縄県立博物館が調査した結果、戦前に尚家の中城御殿に残されていた御蟒緞と
同じ模様構成であり、沖縄の染織研究を進めていくうえで
大変貴重なものだそうです。
所有者の古波蔵保男さんより沖縄県立博物館へ
寄贈されることが決まりました。

会期は3日間しかなかったものの、本当に多くの方々にご来場
いただき誠にありがとうございました。
お着物で来られた方も多く、阿美子氏もお喜びになっているのでは
ないでしょうか・・・。
『鯨岡阿美子の愛した きもの展』実行委員会(沖縄県内の染織家 約30名)の皆様、
そして古波蔵家の皆様大変ステキな催し物を
ありがとうございました。

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