2012年3月13日火曜日

第64回「沖展」開催

沖縄県内最大の美術・工芸公募展の「沖展」が今年も開催されます。
今年で64回目だそうです。
部門は、絵画・版画・彫刻・グラフィックデザイン・書芸
・工芸(陶芸・漆芸・染色・織物・ガラス・木工芸)に分かれています。

実は、私(仲本)は今回初めて沖展へ出品しました。
帯地です。辛うじて入選です・・・。
思うようなできではなく、反省ばかりが残ります。
そんな初出品ではありますが、大変贅沢な素材を使わせていただきました。
経緯ゆうなの繊維の手紬布です。
これは八重山の石垣昭子さんの素材です。
もともとが白生地というよりは、ほんのり黄色みがかった布です。
素材がこれだけいいと、合成染料を使うのは気が引けてしまい、
すべて天然染料での地染めを行いました。
今になって、未熟な私の染色ではもったいないことをしたと反省中です。
ただただ、石垣さんの素材を使わせていただいたことに感謝です。
もし沖展を観に行かれる方は、ぜひゆうなの素材をみていただければと思います。

会期: 2012年3月17日(土)~4月1日(日)
     午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

会場: 浦添市民体育館
    (沖縄県浦添市仲間1-13-1)

入場料(前売り): 大人900円 小人(小中高生)400円 
          未就学児は無料  
                 ※当日券は各100円増し

また、沖展会員による作品の解説会(ギャラリートーク)もあります。
日程をお知らせいたします。

3月18日(日) 漆芸 午前11時 
        染色 午後2時

3月20日(火) 木工芸 午前11時
        ガラス 午後3時

3月22日(木) 絵画 午後2時

3月24日(土) 版画 午前11時
        写真 午後2時

3月25日(日) 陶芸 午前11時
       彫刻 午後1時
        グラフィックデザイン 午後1時
        織物 午後2時
        漆芸 午後2時

3月26日(月) 書芸 午後1時

3月27日(火) 絵画 午後2時

3月29日(木) 写真 午後2時  

※上記日程は、都合により変更・中止の場合があります。
 予めご了承ください。
(例えば、ギャラリーが集まらないとか、先生が来ないとか??だそうです)

何か批評がいただけるかもしれませんので、参加したいと思います。

2012年2月29日水曜日

デザインについて

今日はすっきりと晴れてとてもいい天気です。
4年に1回の2月29日。
素朴な疑問ですが、2月29日生まれの方はいつ誕生日を祝うのでしょうか・・・。
28日?3月1日?

今日は、紅型だけに限らないデザインの問題について、驚いたことが
あったので投稿しました。

先日、某ネットショッピングの紅型帯に貼られていた、びんがたと
書かれた証紙に、先生の代表的なデザインの一つである芭蕉の柄が
印刷されているではないですか!!
1993年の第5回個展で発表した、どこからどう見ても先生の作品です。
雑誌等にも掲載されていますから、きっとそこからコピーしたの
かと考えますが、放置しておくわけにはいかないので、その証紙に
書かれてある京都の業者さんへ連絡し、先生の作品であることを
お話しして外していただきました。
その業者さんの言い分では、
先生の作品であることは「知らなかった」ということです。

一業者で作成したびんがた証紙に、全く無関係な紅型作家の作品を
登用するということに悪気があったかなかったかは
分かりませんが、怖いなと思いました。

作品を制作する際に、デザインはとても重要なものになります。
例えば、何人かで同じモチーフをデッサンしたとしても、
デッサンしたものをそのまま使うのではなくデザイン化されるため、
個性が加わり出来上がりは十人十色です。
特に着物や帯の第一印象は、デザインで決まるように思います。
創作に力を入れている先生は、デザインには心血を注いでいます。
なので、あの証紙を見たときはすぐに、先生のデザインであることに気づきました。
最近では、創作柄を古典柄と勘違いし、模写して制作し
商品として出してしまうということもあるようです。
紅型を勉強されている方なら、古典柄かどうかは
ある程度の見分けがつくと思うのですが・・・。
紅型を制作しているけど紅型をよく知らないということなんでしょうね。
そもそも、それが本当に紅型かどうか・・・。
「紅型」という名前だけが一人歩きしている状態なんでしょうか。
「型絵染」にも「紅型」と表記されていたりしますからね・・・。
頭の痛い問題です。

今回はデザインが勝手に使われるなんて本当にあるんだ。と驚かされました。
まさか~って言いたいとこですが、残念ながらこれが現実なんです。

みんな気を付けないといけませんね。

2012年1月31日火曜日

藍印判のコレクションと夏紅型&大城廣四郎織物展



久しぶりの通常企画展です。

会期: 2012年3月22日(木)~ 3月31日(金)

時間: 10:00 ~ 18:30 

場所: びんくらふとギャラリー


みなさん、夏もきものを着ていらっしゃいますか?
「暑いからね~」と思われた方も多くいらっしゃるでしょう。
確かに、クーラーをかけて着付けをされる方がほとんどだと思います。
また、きもの着る時は気合入れてからじゃないとなかなか・・・
という声も多いですね。
確かに、私もきもの着る時は、数日前から何を着ようか、
どんな帯を合わせるか、帯揚は、帯締めは・・・とイメージして
テンションを上げ、気合を入れて、クーラーをかけています(笑)

しかし、昔の人はよく考えたもので、きものは脇が開いており、
着付けの際に襟を抜くことで、体内の熱を発散させることができます。
熱がこもらないよう考えた先人の知恵には感心するばかりです。

今回ご紹介する、大城廣四郎の夏織物(着尺)は縞や格子、
経緯絣に生絹のシャリ感が特徴です。
夏のきものとして、びんくらふとがオススメする大城廣四郎らしい
モダンな粋さを、お楽しみ下さい。
他にも絽や麻素材の夏紅型(訪問着・着尺・帯)、そして
明治から幕末にかけて入ってきたコバルトブルーの藍印判の
大皿や鉢のコレクションと共にご紹介したいと思います。

お問い合わせ先
  びんくらふとギャラリー&伊差川洋子染色工房
    098-856-0861


















幕末から明治に押し寄せたコバルトブルーの色彩に
沖縄の夏を重ねてみる。
大城広四郎の夏絣はモダンで実用性に富み、
その姿は一服の絵にもなる。
藍印判の鉢や皿のコレクションと共に
今年の夏を彩る絽や麻地のきものと帯をお楽しみ下さい。

2012年1月28日土曜日

今年も宜しくお願いします!

1月28日(土)今日は太陽が顔を出し、気持ちのいいお天気です。
2012年になり新たな気持ちでスタートしていますが、
いつもの事ながら、ブログの更新に時間がかかっています。
お恥ずかしい限りです・・・。

今日はブログ担当の私、仲本の私事を書かせて下さい。
実は、昨年11月に大好きな祖母が満98歳で亡くなりました。
祖母は私たち孫が小さいときにはよくセーターを編んでくれました。
ひ孫の男の子には晒しで肌着を縫ってくれたり、
女の子には、きものを縫ってくれたりと裁縫も上手、料理も上手、
お掃除もしっかりとすべてにおいてパーフェクトな人でした。
そして私がきものを着ると喜んでくれました。

その葬儀で私は初めて、喪服のきものを着ました。
結婚する際、母が買ってくれたきものです。
帯も帯締めも帯揚げも草履にバックまで一式揃えられていました。
きものには仲本の「陳」という家紋も入っています。
初めて喪服のきものに袖を通し、黒い帯を締め、私が感じたことは
私はやっぱりきもの文化が好きだということでした。
喪服のきものなんだけれども、すごく悲しい気持ちが穏やかになり、
きものが好きだった祖母のことや自分の家系、先祖の事、きものを着る意味など
いろいろと考える機会になりました。
きっと洋服では得られなかった大事な空間・時間だったと思います。
着物は洋服と違って、着付けが必要になりますが、その工程も含めて
やっぱりきものっていいものだと改めて感じました。
何より喪服用のきものを一式揃えてくれた母に感謝しています。
昔は嫁入り道具の一つだったと聞きますが、
現代にも残して繋げていきたい文化です。

そんなこともあって、今年はもっともっときものを着たい!!と思っています。
まずは、昨年お仕立てに出してまだ一度も袖を通していない、長嶺亨子さんの
首里織のきものを着ようと思っています。考えただけでワクワクします。。。

今年はしっかりとブログを更新できるよう努めますので、
伊差川工房&びんくらふとギャラリーをどうぞ宜しくお願いいたします。

2011年7月19日火曜日

沖縄染織研究会にて発表いたしました!

7月も後半へ突入。
セミもすごい勢いで鳴いています。

さて、7月15日(金)に沖縄染織研究会にて行われました、
「紅型の祖形と言われる浦添型(蒟蒻型)の調査研究・復元・復興」の
報告をいたしました。
当日は染織関係の方々や沖縄県立芸術大学の学生さん、
染織に関心のある方など
たくさんの方にご来場いただき、大変有意義な時間となりました。
ありがとうございました。



発表者 古琉球紅型 浦添型(蒟蒻型)研究所
     代表 伊差川洋子



木綿栽培から糸紡ぎ、機織り、浦添型の染色、
墨摺古紅型の化学分析までを
スライドショーを使いながら説明しました。
糸紡ぎに関することは、島袋博子さん。
機織りに関することは、島袋領子さんに発表していただきました。
お二人とも、知花花織で木綿に携わった方々です。

今回復元された浦添型が、幻と言われる由縁には
特定する現物資料がありませんでした。
私たちは今までは鎌倉ノートを手掛かりに研究を進めてきましたが、
今回は浦添型(蒟蒻型)と思われる「墨摺古紅型」の化学分析を
行うことができ、その結果も含めた発表ができました。
今回の調査研究でわかったことは、

墨摺古紅型=蒟蒻型(コンヤクガタ)=浦添型

ということです。
それ以外にも現在伝承されていない地色「老米色」など
分かったことはたくさんありました。

しかし、まだまだ調査研究しなければならないことが、山ほどあります。

紅型の奥深さを改めて感じた研究でした。
とてもいい機会をいただき、ありがとうございました。

2011年5月25日水曜日

沖縄染織研究会で浦添型復元の報告会

前回の更新から3か月位経ってしまいました。
この間、何をしていたのかと言うと・・・
いろいろと忙しかったんです。
報告書の作成等々。

平成22年度浦添型研究所の事業として、

紅型の祖形である浦添型(蒟蒻型)のルーツを探る
  -日本の染色品との比定調査研究―

紅型の祖形と言われる浦添型(蒟蒻型)の調査・復元・復興

を行いました。

浦添型研究所は紅型の祖形である浦添型(蒟蒻型)を研究するとともに
古紅型を研究し、より紅型を知るための研究機関です。

私たちは工房で染色をしていますが、その傍ら紅型の研究もしています。

紅型についてはまだまだ解明されていないことがたくさんあります。
現在では伝承されていない技法もたくさんあるんです。
勉強しても勉強しても、まだまだ未知の世界です。

そんなこんなで、平成22年度は二つの事業をさせていただきました。

ここからお知らせです。

2011年7月15日に、沖縄染色研究会にて浦添型復元事業の報告を発表します。

「紅型の祖形と言われる浦添型(蒟蒻型)の調査・復元・復興」報告 
 
場所:沖縄県立芸術大学付属研究所(第3キャンパス)
日時:2011年7月15日 PM 7:00 ~


※会員ではない方は参加費500円が必要となります。

古紅型裂地帳にある浦添型1点の復元を行いましたので
その報告をいたします。
このブログにもちょこちょこ載せていますが、
染色する素材の木綿から育てました。
興味のある方は、ぜひご参加ください。

2011年3月2日水曜日

朝田家の染型紙展

3月に入りました。
昨日は気温が25度まで上がり、とても暖かかったのに
今日は18度・・・。
春はまだな様子ですね。

お知らせがあります。



3月15日(火)~ 3月17日(木)の期間に
丹後・宮津の紺屋であった朝田家の染型紙展が
京都府宮津市「前尾記念文庫」にてお披露目されます。

この型紙は、江戸後期から明治にかけて製作されたと思われる、
大変貴重な染め型紙です。
今はなき紺屋ですが、この型紙から見える職人の技術、
こだわり、想いを多くの方々に感じるていただきたいと
思いご紹介します。

また、型彫り師の増井一平先生の講演型彫りの実演
予定されているそうです。
増井先生は、日本各地の型紙を見て歩かれ、
江戸小紋で人間国宝になられた方の
型彫りを担当されていました。
朝田家の染型紙と共に増井先生の講演・実技が
入場無料で拝見・拝聴できるなんて楽しみです。

日時:平成23年3月15日(火)~ 17日(木)
  (15日:12時~17時・16日:10時~17時・17日:10時~13時) 

場所:京都府宮津市立前尾記念文庫

型彫り実演:15日、16日は13時半~ 17日は10時半~

講演:タイトル「日本の型紙」
   16日10時半~ みやづ歴史の館(小会議室)

お問い合わせ: 朝田 TEL 0722-22-5217