2011年1月17日月曜日

2011年も元気に頑張ります!

大変遅くなりましたが、
新年明けましておめでとうございます。

昨年を振り返ると、いろいろな事がありました。

3月には「鯨岡阿美子の愛したきもの展」が琉球料理 美栄であり、
伊差川先生が関わっていることから、ほんの少しお手伝いさせていただきました。
阿美子さんが好んだきものは、現代ではあまり見ないような大胆なものから、
シンプルなんだけど味があるものもあり、ステキだな~と見入ってしまうもの
ばかりでした。

昨年は初めて伊差川先生の創作柄で、踊り衣裳の注文を受けました。
衣裳をただ染めるのではなく、その衣裳で使う曲(新曲)を
聞きながら、イメージを膨らませ地色や差し色を決めていました。
衣裳についても調べ、お仕立も琉縫いをされる知花先生と相談し、
決めていきました。私たちもすごい勉強になりました。

6月には、伊差川先生が研究中の紅型の祖形である浦添型(蒟蒻型)
のルーツを探るということで、日本の染色品との比定調査研究で
東日本の染色品を数点調査させていただきました。
紅型のルーツを探るには、沖縄から外へ出て行かないと
調べようがないことや、もっと日本の古い染色品にも
目を向けていかなければならないことを実感しました。

それと同時に、浦添型と思われる古紅型裂地の復元に向けて、
素材作りから始めたいということで、木綿の種の植え付けから入りました。
沖縄(那覇・南部)にも木綿がたくさん栽培されていたということを
証明するかのように、驚くほど成長し、花を咲かせ実をつけました。
その実がはじけて綿になり、綿繰り、綿打ち、糸紡ぎと工程を経て、
現在は機にかかっています。今月中には反物(綿白生地)となります。
たくさんの人の手を経て、最後は染の工程へと移っていきます。
出番はもうすぐです。

10月には、第5回 紅型市場展がびんくらふとギャラリーでありました。
わかりづらい場所にあるにもかかわらず、たくさんのお客様にお越し
いただきました。毎回ステキな出会いがあり、嬉しく思います。

本当に昨年は、調査にご協力いただいた各施設の学芸員の方々、
浦添型研究を応援してくださる日本各地の先生方、そして
伊差川先生の新しい作品を楽しみにされている皆様に
大変お世話になり感謝する一年でした。
お蔭様で研究も着実に前進しています!
ありがとうございました。

今年も一生懸命頑張ってまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。