2012年1月31日火曜日

藍印判のコレクションと夏紅型&大城廣四郎織物展



久しぶりの通常企画展です。

会期: 2012年3月22日(木)~ 3月31日(金)

時間: 10:00 ~ 18:30 

場所: びんくらふとギャラリー


みなさん、夏もきものを着ていらっしゃいますか?
「暑いからね~」と思われた方も多くいらっしゃるでしょう。
確かに、クーラーをかけて着付けをされる方がほとんどだと思います。
また、きもの着る時は気合入れてからじゃないとなかなか・・・
という声も多いですね。
確かに、私もきもの着る時は、数日前から何を着ようか、
どんな帯を合わせるか、帯揚は、帯締めは・・・とイメージして
テンションを上げ、気合を入れて、クーラーをかけています(笑)

しかし、昔の人はよく考えたもので、きものは脇が開いており、
着付けの際に襟を抜くことで、体内の熱を発散させることができます。
熱がこもらないよう考えた先人の知恵には感心するばかりです。

今回ご紹介する、大城廣四郎の夏織物(着尺)は縞や格子、
経緯絣に生絹のシャリ感が特徴です。
夏のきものとして、びんくらふとがオススメする大城廣四郎らしい
モダンな粋さを、お楽しみ下さい。
他にも絽や麻素材の夏紅型(訪問着・着尺・帯)、そして
明治から幕末にかけて入ってきたコバルトブルーの藍印判の
大皿や鉢のコレクションと共にご紹介したいと思います。

お問い合わせ先
  びんくらふとギャラリー&伊差川洋子染色工房
    098-856-0861


















幕末から明治に押し寄せたコバルトブルーの色彩に
沖縄の夏を重ねてみる。
大城広四郎の夏絣はモダンで実用性に富み、
その姿は一服の絵にもなる。
藍印判の鉢や皿のコレクションと共に
今年の夏を彩る絽や麻地のきものと帯をお楽しみ下さい。

2012年1月28日土曜日

今年も宜しくお願いします!

1月28日(土)今日は太陽が顔を出し、気持ちのいいお天気です。
2012年になり新たな気持ちでスタートしていますが、
いつもの事ながら、ブログの更新に時間がかかっています。
お恥ずかしい限りです・・・。

今日はブログ担当の私、仲本の私事を書かせて下さい。
実は、昨年11月に大好きな祖母が満98歳で亡くなりました。
祖母は私たち孫が小さいときにはよくセーターを編んでくれました。
ひ孫の男の子には晒しで肌着を縫ってくれたり、
女の子には、きものを縫ってくれたりと裁縫も上手、料理も上手、
お掃除もしっかりとすべてにおいてパーフェクトな人でした。
そして私がきものを着ると喜んでくれました。

その葬儀で私は初めて、喪服のきものを着ました。
結婚する際、母が買ってくれたきものです。
帯も帯締めも帯揚げも草履にバックまで一式揃えられていました。
きものには仲本の「陳」という家紋も入っています。
初めて喪服のきものに袖を通し、黒い帯を締め、私が感じたことは
私はやっぱりきもの文化が好きだということでした。
喪服のきものなんだけれども、すごく悲しい気持ちが穏やかになり、
きものが好きだった祖母のことや自分の家系、先祖の事、きものを着る意味など
いろいろと考える機会になりました。
きっと洋服では得られなかった大事な空間・時間だったと思います。
着物は洋服と違って、着付けが必要になりますが、その工程も含めて
やっぱりきものっていいものだと改めて感じました。
何より喪服用のきものを一式揃えてくれた母に感謝しています。
昔は嫁入り道具の一つだったと聞きますが、
現代にも残して繋げていきたい文化です。

そんなこともあって、今年はもっともっときものを着たい!!と思っています。
まずは、昨年お仕立てに出してまだ一度も袖を通していない、長嶺亨子さんの
首里織のきものを着ようと思っています。考えただけでワクワクします。。。

今年はしっかりとブログを更新できるよう努めますので、
伊差川工房&びんくらふとギャラリーをどうぞ宜しくお願いいたします。